e-minori通信135【夏の準備「太陽熱消毒」を成功させるポイントと注意点】
皆様こんにちは!
なんともう7月に入りました!
ここからどんどん暑くなると思うと気が滅入ります(-_-;)
この時期は急に暑くなったり、寒くなったりと温度変化が
激しい時期ですので、体調管理・熱中症対策をしっかりして
一緒に乗り越えていきましょう!!
さて本日のe-minori通信は、夏には必須の作業である
太陽熱消毒についてお話をしていきます!
7月に入ると、多くの方が今作の片付けと
次作に向けた準備を始められることと思います
その際、欠かせない作業のひとつが「太陽熱消毒」
ではないでしょうか
自然の力を利用して病害虫を防除できる、非常に
コストパフォーマンスに優れた方法です
今回は、この太陽熱消毒の基本と、
見落としがちな注意点についてお話しします
太陽熱消毒とは?
「太陽熱消毒」とは、夏の強い日差し(太陽エネルギー)を
利用して土壌を高温に保ち、土の中に潜む病原菌や害虫、
雑草の種を死滅させる環境に優しい土壌消毒法です
日本では主に、気温が高く日照時間が長い
7月〜8月頃に行われます
太陽熱消毒の仕組みと3つのメリット
基本手順は、土をたっぷりと湿らせてから透明な
ビニールシート(マルチ)で隙間なく覆い、
密閉状態にして太陽光を当てます
これにより地中温度が50℃〜60℃以上になり、
熱に弱い病害虫が死滅します
①環境と人体に優しい
化学農薬(土壌消毒剤)を使用しないため安全性が高く、
環境への負荷を抑えられます
有機栽培(オーガニック)でもよく用いられる手法です
②病害虫・雑草の抑制
トマトの青枯病やネコブセンチュウなど、連作障害の原因
となる病害虫を減らす効果があります
発芽前の雑草の種も熱で死滅するため、その後の草むしりが
ぐっと楽になります
③土壌の団粒構造の促進
熱によって一部の有機物が分解されやすくなり、
作物の生育に有効な栄養分が増えるという
嬉しい効果も期待できます

【要注意】資材が溶ける!? 太陽熱消毒の思わぬ落とし穴
環境にやさしく、お手持ちの資材で簡単にできる
太陽熱消毒ですが、方法を誤ると大きなトラブルに
つながる場合があります
ここで、とあるイチゴ生産者さんの失敗談をご紹介します
新規就農して初めて迎える作替での出来事
生産者の方は、通常通りイチゴのベンチにマルチを掛け、
点滴チューブで水を出したままハウスを閉め切り、
室温を上げていきました
そして、そのまま数日間ハウスを放置してしまったのです
数日後にハウスを訪れると、なんとマルチが溶けて
穴が開いていました
さらに深刻だったのは、その下にあった発泡スチロール製の
栽培槽(発泡桶)が変形し、水耕シートにもところどころ
ピンホール状の穴が開いてしまっていたことです
原因は「潅水不足」による表面温度の異常な上昇でした
イチゴの高設栽培(ベンチ)などであれば、
ベンチ内の土壌温度さえ上昇すれば目的は達成できます
そのため、サイドなどを換気してハウス内の異常な高温を
防いでも、十分な効果が得られます
極力「完全な閉め切り」を避けることで、
資材が熱で溶けるリスクを減らすことができます
また、万が一に備え、潅水チューブの動作確認を
行うだけでなく、定期的にハウスの状況を
見回りに行くことが何より大切です
センサー類・精密機器の取り扱いについて
太陽熱消毒中は、ハウス内の室温が50℃を超える
過酷な環境になります
そのため、e-minoriなどの環境センサー類はもちろん、
圃場に設置しているPCなどの精密機器は、
可能であれば取り外して避難させることを強く推奨します
もし構造上取り外しが難しい機器がある場合は、
本格的な消毒を始める前に、一度メーカーへ
「高温時の対策」について問い合わせてみてください
それが機器を長持ちさせる第一歩になります
適切な手順と事前の対策でトラブルを防ぎ、
賢く太陽熱消毒を行っていきましょう!
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